親子で成長する『本物体験』スクール
edumerry
edumerryとは?
次回レッスン内容
前回レッスン内容
「共育」コラム
最新情報・お知らせ
「親力」 親野先生コラム 第25回

「手段が目的になっていないか?」「そもそも何のために始めたのか?」「本当に子どものためになっているのか?」など、親は常に大局的な判断を!(前編)

「子どもがスポーツをやりすぎて足首を痛めた」とか、「無理に試合に出て肘関節を痛めた」などという話を聞くことがあります。
手術や長期の治療が必要になることもあるようです。

また、子どもの頃1つのスポーツをやりすぎて燃え尽き状態になり、大人になってからそれに見向きもしなくなったという話を聞いたこともあります。

今、私は「やりすぎで・・・」と言いましたが、「やりすぎ」であると以上に「やらせすぎ」でもあるのです。
やらせるのは、もちろん大人です。
つまり、親、監督、コーチたちです。

そもそも、そのスポーツを始めたのは、子どもの心身の健康的な発育のためだったはずです。
でも、いつの間にか手段が目的になってしまっているのです。
そのスポーツ自体が目的になってしまって、心身の健康的な発育ということが忘れ去られてしまっているのです。

これは、人生のいろいろな場面でよくあることです。
例えば、ある人は、仕事のストレスを解消するためにゴルフを始めました。
最初は楽しくやれて、ストレス解消に役立っていました。
そのうち、ゴルフ仲間で親睦会を作ることになり、会長を引き受けることにしました。
会員の数が増えるに連れ、人間関係の調整で悩むようになりました。

そのうちに、会社の部下の1人がゴルフを始めてどんどんうまくなりました。
後から始めたその部下に追い抜かれ、悔しくてますますがんばって、それでもうまくならないのでイライラがたまってきました。
このごろは、ゴルフが一番のストレスの原因になってしまいました。

また、ある専業主婦は自分や家族の生活を豊かにするためにお金が必要でした。
それで、スーパーマーケットで働くことにしました。
でも、いつの間にか、スーパーマーケットの主任の座を目指して、ライバルとしのぎを削るようになりました。
残業残業でほとんど家にいなくなってしまい、子どもも放って置かれるようになりました。

同じことは、子どもの中学受験という場面でもよく見られます。
もともと子どもの幸せのためということで受験を選んだはずです。
でも、いつの間にかその学校に入ることが自己目的化してしまっているケースがとても多いのです。
それを人生の絶対的な目標として作り上げてしまい、ほとんど正常な判断ができない状態になっている親子もいます。
その学校に合格するのが全てであり、他のものが一切目に入らないという状態です。

こうなってしまうと、合格できなかったときには大変なことになります。
希望の中学に行けなかった落胆が必要以上に大きくなり、大きな挫折感を感じてしまう子もいます。
やむなく希望以外の中学に進学した後も、まったくやる気がない状態になってしまう子もいます。
中学進学の喜びなど全く感じることができずに、心楽しまないまま3年間を過ごしてしまう子います。
これでは、せっかくの中学時代があまりにももったいないと思います。

このようなことはとてもよく起こります。
親自身の人生においても、子育てにおいても、よく起こります。
というよりも、人間が何かを始めると必ずこうなると言っていいほどです。
それはなぜでしょうか?

親野智可等
Copyright (C) edumerry All rights reserved.