親子で成長する『本物体験』スクール
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「親力」 親野先生コラム 第20回

なぜ、本物体験が子どもの学力を伸ばすのか?(中編)

その内、学習漫画で「宇宙の秘密」とか「惑星の謎」などという本を読むようになります。
その内、書店や図書館で「子ども百科事典・宇宙」とか「科学図鑑・惑星」などという本が目に留まって読むようになります。
そのような本を読むことで、自分の中にたまっていた情報が整理されて体系的な知識になっていきます。

その内、中学校の理科で「太陽系と惑星」の勉強をやります。
そのとき、その子は、それまでの情報や知識にさらに新たな光を当てて、もっと体系的に、つまり学問的に理解することができるようになります。
その授業がその子にとってとても楽しい時間になることは間違いありません。
その子は、勉強って面白いなあと心から感じます。
その子は、学問の快楽を味わうのです。

それらが一切ないところに、教室で初めて「太陽系と惑星」の勉強をしたとしたらどうでしょうか?
そのとき、その勉強にどれだけ面白さを感じることができるのでしょうか?
もしかしたら、心の中でこう感じるかもしれません。
恒星と惑星と衛星の違いなんて、どこがおもしろいの?
関係ないし、どっちでもいいよ。
惑星の勉強なんてなぜ必要なの?

毎日の生活は流れる川のようなものです。
いろいろな情報や知識が私たちの前に流れてきて、そして流れ去っていきます。
そこに冥王星と土星という杭を立て、続いてハッブル宇宙望遠鏡という杭を立て、惑星という杭を立て、というようにしてどんどんいろいろな杭を増やしていける子は幸いです。
そのきっかけとして一番いいのは、冥王星や土星を見るという本物体験です。
つまり、知識の杭を立てるのに本物体験ほどいいものはないのです。
冥王星や土星の写真や映像を見ることの、何十倍も効果があるのです。
ここがとても大事なところです。
楽勉の中でも一番インパクトがあるのが本物体験なのです。

文章や写真や映像は、しょせん加工された二次情報です。
それに対して、本物体験は一次情報です。
そこには、オリジナルな発見と大きな感動が必ずあるのです。
それが印象に残る度合いは加工された二次情報の比ではありません。

教科書で冥王星や土星の写真を見ても、オリジナルな発見も大した感動もありません。
でも、望遠鏡を通して、冥王星や土星の今現在の姿をリアルタイムで見たらどうでしょう?
そこには必ず自分自身の発見があり、大きな感動があるのです。
それが強い印象になって心に深く刻み込まれ、その後は、それに関することに無関心でいることの方が難しくなるのです。

もちろん、二次情報にまったく価値がないとは言いません。
良質な二次情報によって、知識の杭を立てることもできます。
実際には、全てにおいて本物体験することはできないので、良質な二次情報にたくさん触れる楽勉ももちろん大切です。
でも、本物体験の一次情報には敵わないというのもまた事実なのです。

ですから、一番いいのは本物体験による一次情報で、その次が良質な二次情報です。
これらによって知識の杭をたくさん持っている子は、必ず勉強が好きになります。
そうなれば、自分から進んで勉強するようになります。
しかも、学生のときだけでなく、一生涯に渡って自分から進んでいろいろな勉強をするようになるのです。
これが勉強を好きにさせる王道です。
(次回に続く)

親野智可等
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