親子で成長する『本物体験』スクール
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「親力」 親野先生コラム 第19回

なぜ、本物体験が子どもの学力を伸ばすのか?(前編)

どうしたら、わが子を勉強好きにすることができるのか?
どうしたら、わが子の学力を伸ばしてやることができるのか?
これは多くの親にとって一番関心のあるテーマです。
私も、講演会などでよく質問されます。

そこで、私は、その1つの方法としていつも本物体験の大切さを強調しています。
例えば、天体観望会で冥王星や土星を見るとか、博物館で火炎土器を見るとか、実際に百人一首をやって遊ぶとか、買い物のとき547円のお金を自分で支払うなどです。

でも、こういう話を聞いても、どうもぴんと来ない人たちも多いようです。
その話が終わった後、すぐにもう一度「テストでいい点を取れるようにするには、どうしたらいいですか?」と改めて聞かれたこともあります。
つまり、そう聞いた人は、本物体験ではテストの点数をよくすることはできないと感じているわけです。

そして、ほとんどの人たちは、勉強とは机に向かって教科書、ノート、参考書、問題集などを使って行うものだと思っています。
「本物体験も少しは役に立ちそうだけど、メインのものであるはずがない」
「もっと学力向上に直結する勉強法を知りたい」
「机に向って勉強しない子も勉強するようになる方法を教えて欲しい」
そう思っている人がほとんどのようなのです。

でも、急がば回れのことわざ通り、一見遠回りの道が最も近道だというのはここでも真実なのです。
例えば、ある子が天体観望会に行って大きな望遠鏡で冥王星や土星を見て感動したとします。
冥王星の不思議な雰囲気や土星の宝石のような美しさに、大いに心を動かされたとします。
その子は、その後、テレビや新聞で報道される冥王星が惑星から準惑星になったとか、土星で新しい衛星が見つかったなどという話題にかなり敏感になるはずです。
普通の子は聞き流してしまうような情報が、その子の頭にはちゃんと引っかかるようになります。

冥王星や土星のニュースに関連してよく出てくる、ハッブル宇宙望遠鏡という言葉も引っかかるようになります。
そのうち、ハッブル宇宙望遠鏡が二千個の銀河を発見したとか超新星爆発を撮影したなどというニュースも引っかかるようになります。
そして、引っかかった情報がだんだんたまってちょっとした山のようになっていきます。
喩えて言えば、流れる川に杭を立てればそこにいろいろなものがたまるようなものです。
ですから、私は、これを知識の杭と呼んでいます。

親野 智可等
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